米国政策金利発表(FOMC)
30日、日本時間午前3時に発表されたFOMCでは政策金利を0.25%に据え置くことを発表しました。
コロナ拡大の影響を受けて3月3日緊急利下げで0.5%の利下げ。3月15日には1%の緊急利下げを行い。計1.5%もこの短期間で利下げを行いました。
さすがに、実質0金利の現在から利下げを行い、マイナス金利の導入は考えづらく、市場予想と変わらず据え置きとなりました。
FRBのパウエル総裁の発言で「経済が最近の出来事を乗り切り、最大雇用と物価安定の達成に向けた起動に乗ったと確信するまで、政策金利を維持すると見込んでいる」とありました。第2四半期には前例のないペースで経済活動が低下すると可能性が示されている中で、政策金利を引き下げれない中で、次にどのような対策を打ちだすのかが注目です。
日銀金融政策決定会合後に今月のレンジ下限107円を下割れしたドル円はFOMC発表後、サプライズもなく据え置きだったことからも値動きは限定的でした。
米・GDPの4-6月期の見通しが-39.6%、7-9月期の見通しが+23.5%と発表され、2019年の10月-12月期の+2.1%から今年の4-6月期の見通しは-40%以上も差があり大幅な悪化が予想されています。
4-6月期の数字はすでに織り込まれているものとみていますが、問題なのは7-9月期に果たしてここまで回復できるのかという懸念です。さらに、来月の米雇用統計の市場予想は非農業雇用者数が-2100万人、失業率が16.0%と過去に見たことないような大幅な悪化が予想されています。
米政策金利の大幅な利下げ、原油価格の低迷も背景に基本的には引き続き下落材料が多く、上値は抑えられる展開を見ています。
短期的には日々の経済指標の悪化織り込み、GW明けの仲値、コロナの治療薬開発の進展、テクニカルポイント、オプション、ポジション調整で上昇も想定される中で上げ要因と下げ要因に挟まれる形で値動きは上下しながらも下落要因に押されて、下落するかと考え、戻り売りシナリオです。