FXとは「Foreign Exchange」の英略で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。
株式投資は株に投資しますし、不動産投資では不動産に投資します。
FXでは、何に投資または投機するかというと「外国為替(外国のお金)」に投資、投機します。
「外国為替証拠金取引(FX)」は文字から分かる通り「外国為替取引」と「証拠金取引」が合体したものです。
それぞれの取引は、一体どういうものなのか。
「外国為替取引」
一言でいえば「異なる二つの国のお金を両替(売買)」することです。
例えば、アメリカに旅行に行くとします。その時、アメリカで円は使えないので円をアメリカドルに両替しますね。これが「外国為替取引」です。
1ドル100円の時に1000円を10ドルに両替したとします。数日後、1ドル105円になった時に自分が持っている10ドルを円に両替します。そうすると、105×10=1050で1050円手元に来ます。1000円が1050円と50円増えました。
このように為替の価格変動の差(差金決済)で利益を得るのが「外国為替取引」です。 これをFXの業者を介して行います。

「証拠金取引」
円をドルに1ドル100円で両替し、先ほどとは逆で、1ドル95円でドルから円に両替した場合、50円のマイナスになります。
このように損失が生じた場合でも決済ができるようにFX業者に一定の金額を担保として預けておく必要があります。この預け入れる金銭を「証拠金」といいます。
そして、この「証拠金」を預けることで、実際の証拠金より大きな金額を取引することができるのが証拠金取引の特徴です。
実際の証拠金より大きな金額を取引することを「レバレッジ効果」といいます。
「レバレッジ効果」とは、小さな力で大きなものを動かす、てこの原理を意味しています。
イメージは、預けている証拠金を担保にFX業者からネット上で証拠金以上の電子マネーを一時的に借りているようなシステムです。そしてその電子マネーで取引し、その取引の差額が自分の損益となり、取引に使った電子マネーは取引が終われば自動的に取引業者に返金、というイメージになります。これがネットシステム上で行われます。
例えば、先ほどのレートでそのまま取引すると50円の利益でしたが、レバレッジを10倍かけると1,000円の10倍で10,000円の取引ができます。そして1ドル105円で決済(両替)すれば10,500円になります。そしてレバレッジ分が自動で返金され、差額の500円が利益になります。その逆で9500円で決済すれば-500円なのでその差額分は証拠金から支払うことになります。
これを国内のFX業者では個人口座で最大25倍。海外FX業者では最大で3000倍までレバレッジをかけれる業者もあります。
この「外国為替取引」と「証拠金取引」を合わせたものが外国為替証拠金取引(FX)
となります。